*僕らが行く*






「伊知郎、もう終ったの?」



週末の王城
ここにいるのは既に部活を終えた者達のみ
そしてここは3年の教室
部活を終えた者でも教室に居るのは忘れ物をしたマヌケか
もしくは彼等のように......


「ああ、終ったよ。 は良いのかい?」
「うん、終ったよ。」
「じゃあ...帰ろうか」



暗闇が空を覆い、月光が二人を包む
高見は の手を
は高見の手を
どちらからともなく、しっかりと手を繋いで夜道を歩く

学校からの帰り道、二人は公園に寄ってみた




「昼間は子供でいっぱいなのに、夜になると誰も居ないから不思議」
「それはそうだ、こんな時間まで子供がうろついていたら、俺達は今ごろ
度肝を抜いているぞ?」



ハハハ、と笑う高見
それをみて微笑む
ブランコに座ってゆらゆらと揺れる
高見はシーソーに腰を下ろしてブランコに揺れる
を見つめ続けた



「何?」



視線に気付いた は高見に笑いかける



「いいや?ただ...そういえばここで初めて に逢ったんだって、思い出してな」



クイっと眼鏡を持ち上げて に近付いた



「暑かったよね、あの日は...」
「あの夏一番の猛暑だったからね...あの日 は弟と遊んでいたんだっけ」
「うん、そこを同級生くらいにしか思ってなかった“高見くん”に逢った」
「でも俺にとって君はあの頃、同級生の“ さん”じゃなくて既に一目惚れした“ ”だったんだよ......」
「わぁ、私ってそんなに想われていたのね?」
「ああ、クラスの男子に話し掛けられる を見る度に嫉妬に満ちていたさ。」



苦笑を帯びた笑顔が光の逆光で見えない
は静かにそっと高見の腕を引いた



「え?」



チュ



「顔が見えなかったんだもん」
///いきなりだと驚くだろうがっ!!」



高見は頬を抑えながら をたしなめる



「ごめんね。じゃあキスして良い?」
「へっ?」



チュ
二度目のキスは唇に



.........愛してる。」
「私も......伊知郎...」



長めのキスの後には甘い抱擁が二人を包んだ
そんな二人を見ていたのはお月様だけ.........





〜fin〜






=アトガキ=
高見のリク夢です
すみません、こんなこんな...こんな高見で!!
私の文才ではここまでが限度かも知れません(滝汗)
こんなヘヴォイ夢で宜しければ今後とも私北斗のヘヴォイ夢を
ご覧になって下さると私は嬉しい限りでございます。
でゎこのへんで......
さん、ここまで読んで下さいまして、有難う御座いましたっ!!